紙幣を折らず、しかもコンパクトで最大限に出し入れしやすい設計。アオリの応用です。
使うと便利さに思わず一歩先をいったような気持ちになります。
最大限に薄く、軽く、コンパクト。使いやすさに驚きます。
あらゆるTPOにお洒落でとても機能的。数ミリでも無駄なくコンパクトにするために設計しました。
些細なことですがよりエレガントにするために、一枚の革を出来るだけ多く使用しています。
それも末長く丈夫で長く使用していただくためのこだわりです。
デザインも機能も充実しなければなりません。ジャストサイズです。
そして機能と収納、使い易い心地よさに納得。
職人技がひかる、薄さ、軽さ、コバの綺麗さをバランスよく表現出来ました。

革は薄くするので堅牢度や切り裂けに丈夫でなければ耐えきれません。
エラスチン繊維が多いため耐摩耗性、堅牢度に優れています。
最大限に薄く、軽く、コンパクトに。そして素晴らしい山羊革とのマリアージュ。
特殊な生産工程を一人の職人さんが丁寧に心を込めて作っています。

山羊革のカラーは ブラックとダークグリーン。
年に2か月のみ入手できる希少価値のある革。
綺麗なコントラストのステッチと裏地がアクセントです。
インナーのポイントにアトリエヒロのシルバー押し。シンプルとアートを表現しました。
プレゼントにも最適コレクションです。

薄くするための革漉きはキーポイントです。
職人技術の究極な革漉きとは一万円札と同じ薄さに処理出来ると言う巧の技術を持っていると聞いたことがあります。
平らにするかぶせ裏はローラーを使い丁寧に平らに美しく伸ばしながら糊の乾きを確認しながらの作業です。
一時も眼を離すことができません。
また、ゆとりの場所は折曲げなければなりません。左右の指の感覚で美しく曲げながら貼り合わせます。
特殊な糊（接着剤）も数種類あり、早く乾く糊、ゆっくり乾く糊、そしてその中間と、様々な貼りこむ場所により糊の特徴を生かします。
全て手作業で、職人の感覚で薄く平に糊を伸ばさなければなりません。
繊細な日本人らしい資質と長年の技術の積み重ねとが職人の技の結晶として代表的な技あり技法です。

【トラッドゴート ジャパンプレミアム】

堅牢度が非常に優れているゴート（山羊革）を使用。
無駄を一切省いた技は薄くすることと切目の美しい貼り合わせの技術。
この使用しているゴートはラマダン明けにしか出てこない貴重な大判のゴートです。
この種のゴートは年間に2か月ほどしかない非常に希少価値のあるゴートといわれています。
通常は50ds～60dsですが、このゴートは90ds～110dsの大きいサイズです。（1dsは10cm四方）
とりわけこのゴートは、弾性線維の発達がとてもよく、そのため銀面の摩耗性に優れ銀面の固い革となります。
エラスチン線維が多いためやや硬く、銀面は特徴ある凹凸を示し、耐摩耗性に優れています。
仕上げは環境に配慮し、ナチュラルな植物タンニン鞣しで上品な光沢感を出し、
ゴートの良さを最大限に引き出すためにアニリン仕上げにしていますので使い込むほどに経年変化し、
味感を増し深みのある革へと変化していきます。
自然な革ゆえ、部位により絞感の違いに奥深さを感じます。