■レザーごとの特徴の違いや、ファッション用語の解説をまとめました。

【レザーの種類】

●ラム ●ピッグ
●カウ・カーフ ●ゴート
●ワニ ●ヘビ(パイソン)
●オーストリッチ ●その他(エイ・アザラシ)





【レザーの特徴】

一般に成牛皮のように25ポンド以上ある厚く重い皮をハイド(Hide)、 仔牛皮のように薄くて小さい軽い皮をスキン(Skin)と呼んでいます。

天然皮革(本革)は手で触れるとしっとりとした感触があり、暖かな風合いを感じます。
人工皮革は冷たい感じがし、特に冬場は強く冷たさを感じます。

■銀面・床面 皮革の表面部分を銀面と呼び、裏面の毛羽立った部分は床面と呼びます。
特にエキゾチックレザーには鱗など特有の銀面模様があります。
牛や豚には毛穴が銀面にあらわれることがあります。(爬虫類にはありません。)
■なめし 原皮から、製品に使われるレザーへの加工。
皮を鞣すことにより、腐りにくくなり、収縮や硬化が起こらない耐久性を強くします。
■合成皮革・人工皮革 合成皮革は、布の上に革の銀面を形成させたもの。
人工皮革は、ランダム3次元立体構造を持つ繊維などの革類似品。

【レザーの加工】

■スエード加工 革の裏面側をサンドペーパーでベルベット状に起毛した革の事を言います。
革の銀面(表面)ではなく、裏側を表にして使うという特徴があります。
毛足が短くソフトなものほど上質なスエードとされています。
スウェーデンで考案された技法ということで、仏語のスウェーデンが名前の由来。
■ヌバック加工 スエード加工とは反対に、牛革の銀面(表面)を起毛させたベルベット状の革を言います。
目の細かいペーパーを使うため毛足が短く、オイルを馴染ませ、防水性のある
「オイルド・ヌバック」がアウトドアシューズ等に用いられています。
NEO(新しい)バックが語源とされています。
■ナッパ加工 表側になる面を、樹脂加工してレザーの銀面のように仕上げたものを
ナパラン、又はナッパ加工と言います。
つるつるとした光沢が特徴で、スエード加工と比べて汚れにくく、
お手入れも比較的簡単です。
■型押し加工 皮の表面に加熱高圧プレスで加工し、凹凸の模様を出す技法です。
もともとは質の悪い皮を高級に見せるための工夫でしたが、
次第にファッション性が高い素材として用途が広がっています。
エンボス、スタンプレザー加工とも呼ばれています。
■マット加工 艶消し、半艶仕上げ。
■グルージング加工 革にたんぱく質バインダーを塗布し、メノウ玉で磨き、透明感のある光沢を出す仕上げ。


【エキゾチックレザー】

エキゾチックレザーとは、爬虫類などの希少性の高い動物から得られる皮革の事を指します。
個性的で同じものが二つとないその模様は、多くの人を魅了し、愛され続けています。
代表的なエキゾチックレザーは、ワニ(クロコダイル、カイマン)、ヘビ(パイソン)、ダチョウ(オーストリッチ)など。
■クロコダイル・スモールスケール(イリエワニ、ポロサス) ワニ革の代表格です。
腹部の四角形(長方形)をした鱗が美麗に揃ったスモールスケールタイプは、ワニ革の中でも最高級品です。
首から肛門にかけて、鱗の横列数が約31~35列あり、細かく整った鱗を持つことからスモールスケール(スモールクロコ)と呼ばれます。
現在は背の部分をカットし、腹部をいかした「肚ワニ」タイプが主流です。
主な生息地(産地)は東南アジア、パプアニューギニア、オーストラリア。
■クロコダイル・ラージスケール(ニューギニアワニ、ノヴァギニア) ラージスケールタイプは日本で最も古くから使用されているワニ革で、スモールスケールに次ぐ価値付けがなされています。
鱗の横列数は約24~32列あります。
スモールタイプと比べて大きめの鱗を持つことからラージスケール(ラージクロコ)と呼ばれます。
生息地(産地)はパプアニューギニア、インドネシア。
■ナイルクロコ(ナイルワニ、ニロティカス) イリエワニ、ニューギニアワニ同様、高級品用素材として利用されています。
腹部の鱗は細かく、腹部全体に整然と並んでいます。
この種は養殖のものが主流で、特にジンバブエ、南アフリカの大規模なファームで養殖生産されています。
■シャムワニ(シャムワニ、シアメンシス) ポピュラーなワニ革の一つです。
腹部の鱗の形状は長方形で、イリエワニに似ていますが、それよりやや大きめです。
鱗の横列数は約30~34列です。
また、横腹の鱗は丸みのある形状をしています。
生息地はタイ、ベトナムなどの沼地や河川ですが、現在商取引されている皮は全て養殖によるもので、ほとんどがタイ国から輸出されています。
■カイマンワニ(パナマメガネカイマン、フスカス) 業界ではバビラス、石ワニとも呼ばれています。
カイマン類の皮は、全体に骨質部が多く硬いため 利用されるのは主に骨質の無い顎から脇腹の部分で、これを通常サイド、テンガサイドと呼んでいます。
骨質部が少なく柔らかいところから、比較的広い範囲の製品に用いられています。
生息地は中央アメリカです。
現在は、コロンビア、ベネズエラより養殖によるカイマンの皮・革がアメリカ、ヨーロッパ、日本などへ広く輸出されています。
なお、カイマン革を「カイマンクロコ」や「クロコダイル」と表示することはできません。
■アリゲーター(ミシシッピワニ、ミシシッピエンシス) クロコダイルに比べ胴が長く、腹部の鱗の形状は長方形をしています。
鱗の横列数は約29~34列あり、生息地はアメリカ・ミシシッピ川流域一帯。
■ダイヤモンドパイソン(アミメニシキヘビ) 全身にダイヤ型の連続模様があり皮質の丈夫さ、大きさの点で利用度は最高です。
■オーストリッチ(ダチョウ) 世界最大級の鳥で、羽根を抜いた丸みのある突起模様(クイルマーク)がユニークです。
強靭な皮質で、重厚さもあり大変貴重視されています。
■その他 エイ(スティングレイ)
海の宝石とも呼ばれ、装飾を施したような美しい銀面と強度が備わったエイ革。

シール(アザラシ)
ハープシールと呼ばれるタテゴトアザラシと、リングシールと呼ばれるワモンアザラシが主に使われています。




 レザーを使った商品はこちら  レザーの特徴と用語解説はこちら


ワシントン条約(CITES)

ワシントン条約とは、正式名称「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引における条約(Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora)」と言い、希少な野生動植物の国際的な取引を規制する条約です。
1973年3月3日にアメリカ合衆国のワシントンD.C.で採択され、1975年7月1日より発効されております。日本は1980年11月4日に締約国となりました。

この条約は衣類などに使用される一部の希少な毛皮を始め、象の牙を使用する象牙やタイマイ(亀)の甲羅を使用するべっ甲、チョウザメの卵を利用しているキャビアや高級家具や楽器の素材などに使用されるローズウッドなど絶滅の恐れがある動植物を乱獲による種の存続が脅かされない様国際的な取引を規制する為のものです。
なおワシントン条約に登録されている国際希少野生動植物種の売買、陳列には「国際希少野生動植物種登録票」が必ず必要となります。

CITES(英文)
ワシントン条約(CITES):経済産業省
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(平成四年法律第七十五号)




■ラムレザー

ラムレザー(羊革)の特徴は、ソフトであり、かつ柔らかい肌触り。
また、革の中には脂肪の穴が多くあり、革をなめした際に断熱&保温効果を高くする空隙(くうげき)と呼ばれる空気の隙間が多く出来る為、防寒用の衣服としても大変重宝・多用されている素材です。
生後1年を過ぎた羊の革はシープ(英語)、ムートン(仏語)とも呼ばれています。
 →ラムレザーを使った商品はこちら





■ピッグレザー

豚革は軽さと通気の良さ、摩擦に対する強さが特徴の素材です。
表皮の下には脂肪層があるので、牛革のように厚い革には出来ません。
従来は安価な革とされていましたが、近年ではその汎用性から利用も広がっています。
柔らかくなめして衣類に使用のほか、硬く半透明にしてランプシェードなどの工作用に使われる事もあります。
ピッグスキンとも呼ばれ、日本から輸出される数少ない革でもあります。
 →ピッグレザーを使った商品はこちら





■カウ

カウレザー(牛革)は最も一般的な革素材です。
月齢や性別により革質が異なり様々な種類があります。
基本的に全て肉牛の革を使用しています。
表面に型押し(エンボス)加工を施すことにより、オーストリッチ・ワニ・ヘビなどのレザーを模造をする事も可能です。
 →カウレザーを使った商品はこちら





■カーフ

生後約6ヶ月までの仔牛の革です。
仔牛なので傷が少なく、表面も滑らかで繊維も細かく柔らかい素材です。
なお、元となる原皮の状態の際に4.3kg以下のものをライトカーフ、それ以上のものをヘビーカーフと呼びます。
強度は通常のカウよりやや低めですが、牛革の中で最も上質な素材とされ、高級革製品に使われることが多いです。
 →カーフレザーを使った商品はこちら





■キップ

生後6ヶ月~2年までの中牛の革です。
カーフに比べ滑らかさは劣るものの、次いで上質な革とされ、カーフよりも繊維の密度が高い為、厚く強度も高いので加工し易い。
薄くても丈夫さを保ちます。
 →キップレザーを使った商品はこちら





■ステアハイド

生後3ヶ月~6ヶ月の間に去勢された後、生後2年以上経過したの牡牛の革です。
厚みが均等で表面もキメ細かく強度もあります。
ライダースジャケットをはじめ、様々な用途に使用されています。

■カウハイド

生後2年程度経過し、出産経験のある牝の成牛の革です。
ステアハイドより薄く柔らいが、カーフ、キップより厚みがあり、丈夫でバランスの良い牛革です。

■ブルハイド

去勢されずに育ち、生後3年以上経過した雄牛からできる革です。
牛革の中で最も分厚く強度も高い。
丈夫ですがキメは粗く、柔らかさは低い為、靴底に使用されたり、傷を目立たなくするように型押し加工をして使われる事が多いです。





■ゴート

大人の山羊の事をゴートと言います。
一般的な牛革と比較して、感触がソフトで強度がある事から、比較的薄くても耐久性を持たせることができます。
その為、あまり厚手でないコート等に加工されても十分な強度を保てるという特徴があります。
この他にも靴、手袋、バッグ等その用途は広範囲に及びます。

■キッド

キッドスキンとはKid(仔山羊)の革の事を言います。
ゴートと比較しても、より革が柔らかくしなやかなのが特徴です。
生産量が限られていることから、高級皮革として扱われています。
代表的な用途としては高級靴、高級手袋など。
また、革張り手帳や本の革装丁等にも利用されており、中でもモロッコ革が有名です。
 →ゴートレザーを使った商品はこちら





■エキゾチックレザー/ワニ革

エキゾチックレザーとは、爬虫類などの希少性の高い動物から得られる皮革の事を指します。
個性的で同じものが二つとないその模様は、多くの人を魅了し、愛され続けています。
代表的なエキゾチックレザーは、ワニ(クロコダイル、カイマン)、ヘビ(パイソン)、ダチョウ(オーストリッチ)など。
ワニ革には、腹部をいかした「肚ワニ」、頸鱗板・背鱗板を活かした「背ワニ」と、使用する部分によって呼び方が変わります。



■クロコダイル・スモールスケール(イリエワニ、ポロサス)

ワニ革の代表格です。
腹部の四角形(長方形)をした鱗が美麗に揃ったスモールスケールタイプは、ワニ革の中でも最高級品です。
首から肛門にかけて、鱗の横列数が約31~35列あり、細かく整った鱗を持つことからスモールスケール(スモールクロコ)と呼ばれます。
現在は背の部分をカットし、腹部をいかした「肚ワニ」タイプが主流です。
主な生息地(産地)は東南アジア、パプアニューギニア、オーストラリア。


■クロコダイル・ラージスケール(ニューギニアワニ、ノヴァギニア)

ラージスケールタイプは日本で最も古くから使用されているワニ革で、スモールスケールに次ぐ価値付けがなされています。
鱗の横列数は約24~32列あります。
スモールタイプと比べて大きめの鱗を持つことからラージスケール(ラージクロコ)と呼ばれます。
生息地(産地)はパプアニューギニア、インドネシア。


■ナイルクロコ(ナイルワニ、ニロティカス)

イリエワニ、ニューギニアワニ同様、高級品用素材として利用されています。
腹部の鱗は細かく、腹部全体に整然と並んでいます。
この種は養殖のものが主流で、特にジンバブエ、南アフリカの大規模なファームで養殖生産されています。


■シャムワニ(シャムワニ、シアメンシス)

ポピュラーなワニ革の一つです。
腹部の鱗の形状は長方形で、イリエワニに似ていますが、それよりやや大きめです。
鱗の横列数は約30~34列です。
また、横腹の鱗は丸みのある形状をしています。
生息地はタイ、ベトナムなどの沼地や河川ですが、現在商取引されている皮は全て養殖によるもので、ほとんどがタイ国から輸出されています。


■カイマンワニ(パナマメガネカイマン、フスカス)

業界ではバビラス、石ワニとも呼ばれています。
カイマン類の皮は、全体に骨質部が多く硬いため 利用されるのは主に骨質の無い顎から脇腹の部分で、これを通常サイド、テンガサイドと呼んでいます。
骨質部が少なく柔らかいところから、比較的広い範囲の製品に用いられています。
生息地は中央アメリカです。
現在は、コロンビア、ベネズエラより養殖によるカイマンの皮・革がアメリカ、ヨーロッパ、日本などへ広く輸出されています。
なお、カイマン革を「カイマンクロコ」や「クロコダイル」と表示することはできません。


■アリゲーター(ミシシッピワニ、ミシシッピエンシス)

クロコダイルに比べ胴が長く、腹部の鱗の形状は長方形をしています。
鱗の横列数は約29~34列あり、生息地はアメリカ・ミシシッピ川流域一帯。

 →エキゾチックレザー/ワニ革を使った商品はこちら





■エキゾチックレザー/ヘビ革

エキゾチックレザーとは、爬虫類などの希少性の高い動物から得られる皮革の事を指します。
個性的で同じものが二つとないその模様は、多くの人を魅了し、愛され続けています。
代表的なエキゾチックレザーは、ワニ(クロコダイル、カイマン)、ヘビ(パイソン)、ダチョウ(オーストリッチ)など。



■ダイヤモンドパイソン(アミメニシキヘビ)

全身にダイヤ型の連続模様があり皮質の丈夫さ、大きさの点で利用度は最高です。
腹部側の大きな鱗部分では、鱗同士の重なりが見られます。
(型押し革で鱗を表現した場合は、鱗同士の重なりが見られず隙間があります。)
背中を活かした「belly cut type」と、腹部を活かした「back cut type」があります。


■その他

ビルマニシキヘビ(モラレスパイソン)、ヒイロニシキヘビ(レッドパイソン)、アフリカニシキヘビ(アフリカパイソン)、アナコンダ、ボアコンストリクター、キングコブラなどがあります。

 →エキゾチックレザー/ヘビ革を使った商品はこちら





■オーストリッチ(ダチョウ)

世界最大級の鳥で、羽根を抜いた丸みのある突起模様(クイルマーク)がユニークです。
強靭な皮質で、重厚さもあり大変貴重視されています。
腹部の皮はレッグと呼ばれ、爬虫類に似たウロコ状の模様が特徴です。

クイルマークは毛羽を抜いたあとの毛穴です。
(オーストリッチ風の型押し革では、クイル状の突起を付けている場合があるので剥がれることもあります。)

 →エキゾチックレザー/オーストリッチ(ダチョウ)を使った商品はこちら





■エキゾチックレザー/その他(エイ・アザラシ)

エキゾチックレザーとは、爬虫類などの希少性の高い動物から得られる皮革の事を指します。
個性的で同じものが二つとないその模様は、多くの人を魅了し、愛され続けています。
代表的なエキゾチックレザーは、ワニ(クロコダイル、カイマン)、ヘビ(パイソン)、ダチョウ(オーストリッチ)など。



■エイ(スティングレイ)

海の宝石とも呼ばれ、装飾を施したような美しい銀面と強度が備わったエイ革。
スティングレイはアカエイの高級皮革で、別名「ガルーシャ」とも呼ばれ、ハードな質感とビーズのような美しい真珠のような突起が印象的です。
水にも強く、牛革と比べ10倍の強度があり、使うほどに光沢が増す、経年変化もお楽しみいただけます。


■シール(アザラシ・オットセイ)

厚みがあり丈夫。主に毛皮として使用されます。
表面は頭部から尻尾に向け、独特の波上のうねり模様があり、銀面はキッドに似ています。
ハープシールと呼ばれるタテゴトアザラシと、リングシールと呼ばれるワモンアザラシが主に使われています。

 →エキゾチックレザー/アザラシ革を使った商品はこちら


【レザーの種類】

●ラム ●ピッグ
●カウ・カーフ ●ゴート
●エキゾチックレザー/ワニ(クロコダイル) ●エキゾチックレザー/ヘビ(パイソン)
●エキゾチックレザー/オーストリッチ ●エキゾチックレザー/その他(エイ・アザラシ)

レザーの特徴と用語解説g_leather

並べ替え:
価格の低い順
価格の高い順
おすすめ順
新着順

このカテゴリーには商品がありません